Curriculum
*下記は2019年度までの情報となります。2021年度より大阪へ移転します。最新版のカリキュラム公開までもうしばらくお待ちください。
エスペランサ靴学院で学ぶということ
プログラムは必須授業と、手製製法などの選択授業を基本に進行します。最初は基本的なことから、少しずつ専門的な技術や知識の修得へと進んでゆきます。授業で重要視していることは理屈や原理を理解すること。知識や技術はその理解を経てこそ基礎力となり、応用に繋げることができると考えます。 また、靴に携わるには技術だけでなく足の知識や構造といった人間工学や、靴の機能や造形の根幹である靴型に関する知識を学び、それらが有機的にリンクし、確かな技術を裏付ける知見となることを目指します。
年間のプログラム
プログラムの割合
靴型は履き心地や機能、デザインを司る最も重要な資材です。 カリキュラムでは実際に自身の足を計測・分析し、木型の設計および切削を行います。完成後はそれを用いて靴を制作し、人間工学に基づいたフィッティング検査と分析まで行います。足と靴型、靴型と靴、靴と足の関連性を実際に自分の足を通じて学ぶとともに、オーダーメイド(受注生産)の要素も学びます。 同時に、既製の靴型を利用するための靴型知識を学ぶ授業もカリキュラムも組み込まれています。
これらに加え、選択授業では手製製法を学ぶことができ、マッケイ製法とハンドソーン・ウェルテッド製法で靴を制作します。この授業では昔ながらの伝統的な手による製靴方法を学ぶだけでなく、卒業後の独立や就職を視野に入れた機械も用いた手製製法も学びます。
技術
確かなもの作りを実現する力

[基礎実技]
技術授業の土台となる授業。道具の加工から始まり、製靴における基本作業を理論的に学びます。
[製靴]
初めての作品はプレーンパンプス。最もシンプルな構造を持つこのデザインで、製靴の流れを学びます。
[トレーニング(基礎)]
靴を作り始めると、基本技術の大切さがよく分かります。その経験を踏まえ、良い靴を作るために必要なノウハウと思考法を学びます。
[製靴・型紙] [トレーニング(製靴)]
技術力を養う時期。スピードとクオリティを高めるためにさまざまなデザインの靴を数多く作ります。靴型
靴を形づくる力

[靴型]
誰もが靴を作るにあたって「履き心地のよい靴を作りたい」と考えます。では「履き心地が良い」とは、どのようなものでしょう。まず誰よりもその作り手である本人が、その感覚を知らなければなりません。 靴型の授業は足を知ることから始まり、足の計測法や分析法、靴型の設計方法、木型の切削などを学び、自分で設計・制作した靴を履いてみることで、「足と靴型・靴型と靴・靴と足」の関連性を体感的に学びます。
選択授業
より優れたプロダクトを生み出すために

マッケイ製法
手製製法の入門編として、セメンテッド製法との違いを学びながら制作を進め、手作業で靴を仕上げていきます。婦人靴・紳士靴を問わずに用いることができるこの製法は人気が高く、独立した卒業生たちも多く活用しています。ハンドソーン・ウェルテッド製法/ノルベジェーゼ製法
手製製法の醍醐味が詰まったこれらの製法は、マッケイ製法受講後に選択できます。この授業では機械(フィニッシャー)による仕上げ方法も学びます。フィニッシャーはリペア(修理)や生産のための機械なので、その後の制作はもちろん、就職してからすぐに役立てる事もできます。
施設見学
エスペランサ靴学院が位置する浅草は、日本最大の靴産業の中心地です。この地域には多くの靴メーカー、資材・道具店が集積しています。これらの企業やお店を見学させていただき、先端の靴作りを体感します。授業
卒業後を見据えた一週間、一年間
平均的な一週間の時間割
- 授業日
- 必須授業 3日(月・水・木)
- 選択授業 1日(火) … 自由参加(受講料無料)
- 時間割
- 1時間目 9 : 30 – 10 : 40
- 2時間目 10 : 50 – 12 : 00
- 3時間目 13 : 00 – 14 : 10
- 4時間目 14 : 20 – 15 : 30
- 施設利用時間
- 授業日以外も学院施設を利用できます
- 平日 8 : 00 – 18 : 00
- 土曜 9 : 00 – 18 : 00
- 日曜(月2回) 9 : 00 – 18 : 00
- *在校生、卒業生は無料で施設を利用できます
- *施設利用可能日はHPおよび学内にてお知らせいたします