Curriculum

エスペランサ靴学院で学ぶということ

プログラムは必須授業と、手製製法などの選択授業を基本に進行します。最初は基本的なことから、少しずつ専門的な技術や知識の修得へと進んでゆきます。授業で重要視していることは理屈や原理を理解すること。知識や技術はその理解を経てこそ基礎力となり、応用に繋げることができると考えます。 また、靴に携わるには技術だけでなく足の知識や構造といった人間工学や、靴の機能や造形の根幹である靴型に関する知識を学び、それらが有機的にリンクし、確かな技術を裏付ける知見となることを目指します。

年間のプログラム

プログラムの割合

靴型は履き心地や機能、デザインを司る最も重要な資材です。 カリキュラムでは実際に自身の足を計測・分析し、木型の設計および切削を行います。完成後はそれを用いて靴を制作し、人間工学に基づいたフィッティング検査と分析まで行います。足と靴型、靴型と靴、靴と足の関連性を実際に自分の足を通じて学ぶとともに、オーダーメイド(受注生産)の要素も学びます。 同時に、既製の靴型を利用するための靴型知識を学ぶ授業もカリキュラムも組み込まれています。

これらに加え、選択授業では手製製法を学ぶことができ、マッケイ製法とハンドソーン・ウェルテッド製法で靴を制作します。この授業では昔ながらの伝統的な手による製靴方法を学ぶだけでなく、卒業後の独立や就職を視野に入れた機械も用いた手製製法も学びます。

技術

確かなもの作りを実現する力

技術の必須授業はセメンテッド製法で年間20足の靴を制作します。靴が出来上がる様々な工程の理屈を理解した上で数をこなし、腕や身体がしっかりと覚えることで初めて良い靴を作れる技術が身に付きます。その上で伝統的な手製製法を学び、現代的な製法と手製製法が持つそれぞれの利点を理解して技術力の土台を作ってゆくのです。

[基礎実技]

技術授業の土台となる授業。道具の加工から始まり、製靴における基本作業を理論的に学びます。

[製靴]

初めての作品はプレーンパンプス。最もシンプルな構造を持つこのデザインで、製靴の流れを学びます。

製靴授業で制作する靴の詳細はこちらから

[トレーニング(基礎)]

靴を作り始めると、基本技術の大切さがよく分かります。その経験を踏まえ、良い靴を作るために必要なノウハウと思考法を学びます。

[製靴・型紙] [トレーニング(製靴)]

技術力を養う時期。スピードとクオリティを高めるためにさまざまなデザインの靴を数多く作ります。

靴型

靴を形づくる力

靴は人の感覚とも密接に関係しています。そのため、良い靴を作るためには足や靴型についての造詣も必要となります。 授業では靴を履く部位である足とはどのような器官なのかということから始まり、靴作りに欠かすことができない靴型を自分で作成します。 靴型は一人ひとりが足を計測した上で靴型を設計・切削して完成させ、その靴型を用いて靴を作り、実際に自分の足で履き心地をチェックするというオーダーメイド的な作業工程を行います。 こうした一連の流れを経て、学生たちは足と靴型、靴型と靴、そして靴と足の関係を自分自身の感覚を通じて学ぶのです。

[靴型]

誰もが靴を作るにあたって「履き心地のよい靴を作りたい」と考えます。では「履き心地が良い」とは、どのようなものでしょう。まず誰よりもその作り手である本人が、その感覚を知らなければなりません。 靴型の授業は足を知ることから始まり、足の計測法や分析法、靴型の設計方法、木型の切削などを学び、自分で設計・制作した靴を履いてみることで、「足と靴型・靴型と靴・靴と足」の関連性を体感的に学びます。

選択授業

より優れたプロダクトを生み出すために

技術の授業ではセメンテッド製法(圧着製法)での靴作りを学びます。これは流通する靴の多くがこの製法であるということや、作業時間が短く、それだけ多くの靴を制作することができるからです。しかし、昔ながらの糸と針による手製製法には、先人たちの工夫や技術、叡智が詰まっています。そしてなにより、「靴を作っている」という醍醐味があります。 エスペランサ靴学院では、必須授業で正しく靴の技術と知識を学び、基礎力を身に付け土台作りを行なった上で、さらなる技術や知識の向上を目指すために、手製製法を学ぶ選択授業を取り入れています。

マッケイ製法

手製製法の入門編として、セメンテッド製法との違いを学びながら制作を進め、手作業で靴を仕上げていきます。婦人靴・紳士靴を問わずに用いることができるこの製法は人気が高く、独立した卒業生たちも多く活用しています。

ハンドソーン・ウェルテッド製法/ノルベジェーゼ製法

手製製法の醍醐味が詰まったこれらの製法は、マッケイ製法受講後に選択できます。この授業では機械(フィニッシャー)による仕上げ方法も学びます。フィニッシャーはリペア(修理)や生産のための機械なので、その後の制作はもちろん、就職してからすぐに役立てる事もできます。

施設見学

エスペランサ靴学院が位置する浅草は、日本最大の靴産業の中心地です。この地域には多くの靴メーカー、資材・道具店が集積しています。これらの企業やお店を見学させていただき、先端の靴作りを体感します。

授業

卒業後を見据えた一週間、一年間

プログラムは週に3日から4日(必須3日+選択1日)というペースで進みます。授業がない日は教室を自由に利用でき、自主制作や課題を自分のペースで進めることができます。授業日以外にインターンシップやアルバイトで靴業界の実務を積む学生も少なくありません。それぞれが卒業後を見据えて日々を積み重ねています。

平均的な一週間の時間割

授業日
必須授業 3日(月・水・木)
選択授業 1日(火) … 自由参加(受講料無料)
時間割
1時間目 9 : 30 – 10 : 40
2時間目 10 : 50 – 12 : 00
3時間目 13 : 00 – 14 : 10
4時間目 14 : 20 – 15 : 30
施設利用時間
授業日以外も学院施設を利用できます
平日 8 : 00 – 18 : 00
土曜 9 : 00 – 18 : 00
日曜(月2回) 9 : 00 – 18 : 00
*在校生、卒業生は無料で施設を利用できます
*施設利用可能日はHPおよび学内にてお知らせいたします