Curriculum

エスペランサ靴学院で学べるもの

エスペランサ靴学院は2021年よりカリキュラムをリニューアルしました。これまでの「製靴」のプログラムは、学習内容および時間はほぼそのままに、新たに「ビジネスコース」を設置しました。

大雑把に言うと「靴を作るための技術・知識」と「靴でどうやって食べていくか」この2つを1年がかりで学ぶことができます。

プログラムの構成

「靴を作るための技術・知識」を学ぶ技能コースについては、道具の使い方から始まり、デザイン、足型づくり、型紙づくり、革の裁断および加工、ミシンでの縫製、底付けと長い工程があり、またパンプスをはじめ内羽根、外羽根、またブーツやサンダルなどなど様々な形があり、そして靴だけでなく「足」についての知識も重要となっており、幅も広ければ奥も深い内容となっています。おそらく1年かけて学べるのは「プロとしての入り口に立つ」というところまでだと思います。しかしながら独学で学ぶには膨大で複雑なこの製靴技術を、体型的かつ実践的に学ぶことで1年で「入り口に立つ」ところまでいきます。

また「靴でどうやって食べていくか」を学ぶビジネスコースについては、靴業界で製造に限らず様々な形でビジネスをしている方々や、また靴以外の異業種で新しい事業を生み出している方々にも講師として来ていただき、どのように事業を立ち上げるか、また継続させていくのかを学びます。また事例を聞くだけでなく、授業の中でもワークショップ形式で実際に自身の事業プランをイメージしてもらいながら、1年を通じて自身の進路をも作っていくような内容となっています。このまま起業するも、就職するも、それはみなさんの選択になりますが、「靴はもっと自由だ」というキャッチコピーにあるように、みなさんの考えるアイデアやチャレンジについても、実現に向けてサポートしていきます。

技能コース

確かなもの作りを実現するための基礎

技術の必須授業はセメンテッド製法で年間10足~15足の靴を制作します。靴が出来上がる様々な工程の理屈を理解した上で数をこなし、腕や身体がしっかりと覚えることで初めて良い靴を作れる技術が身に付きます。その上で伝統的な手製製法であるマッケイ製法、ハンドソーンウエルテッド製法、ノルウィージャンウエルト製法を学び、現代的な製法と手製製法が持つそれぞれの利点を理解して技術力の土台を作ってゆくのです。

[製靴]

技術授業の土台となる授業です。製靴に使用する様々な道具の加工・使い方から始まり、製靴における基本作業を理論的に学びます。 また、最もシンプルな構造を持つプレーンパンプスから始め、内羽根、外羽根など、靴の基本的なバリエーションの製法を1から学びます。

[トレーニング(基礎)]

技術の習得には、学んだ知識を再現できるよう、時間や回数を重ねることが重要です。ミシンや漉き機を使った製靴のためのトレーニングをしっかりと行います。また、機械のメンテナンスの仕方についても、その仕組みを学ぶことで自身でできるようになっていただきます。

[型紙]

部品を組み立てる技術としての製靴技術も重要ですが、その部品を作るためのベースとなる型紙は、精度の高い靴を作るためには不可欠です。基本的なデザインの型紙はもちろん、自由デザインの型紙製作にもチャレンジします。

[靴型]

「履き心地のよい靴」を作るためには足や靴型についての造詣も必要となります。授業では靴を履く部位である足とはどのような器官なのかということから始まり、靴作りに欠かすことができない靴型を自分で作成します。靴型は一人ひとりが足を計測した上で靴型を設計・切削して完成させ、その靴型を用いて靴を作り、実際に自分の足で履き心地をチェックするというオーダーメイド的な作業工程を行います。こうした一連の流れを経て、足と靴型、靴型と靴、そして靴と足の関係を自分自身の感覚を通じて学びます。

ビジネスコース

靴ビジネスを始め、続けていくために

エスペランサ靴学院のリニューアルに伴い「靴づくりの技術を学ぶ学校ではなく、生徒と現場を持つ講師とが一緒になって靴文化を作っていく、そんな学校を目指す」と目標を再設定しました。その中でも重要な意味を持つカリキュラムの再編がこの「ビジネスコース」の新設です。

エスペランサ靴学院では、この先靴づくりで独立したい、独立や就職はとわず靴に関する仕事でこの先食べていきたい、そんな方を歓迎します。一般的には職人さんひとりでオーダーを受けて作る「靴工房」のようなスタイルがイメージしやすいかもしれません。しかしそれ以外にも靴に関する仕事は無数にあります。このビジネスコースでは、どうやってこの靴を「仕事」にしていくのか、既存のビジネスモデルはもちろん、そんな方を破るようなビジネスモデルまで、みなさんのイメージを具体化させるためのコースです。

[シューズ市場におけるビジネスイノベーター育成プログラム]

年間を通じて、アイデア創出~マーケティング~ブランディング~ビジネスモデル設計に至るまでの新規事業計画づくりの一連の流れを、最新の動向やケースなども見ながら学び、実際にワークショップ形式で自身の事業計画についても考えていただくプログラムです。
*このプログラムのみ、外部参加の受講生を若干名募集します。
>詳細ページ
また、靴の基本的な製法を学んだだけでは、なかなか実際の仕事に活かすことはできません。学んだ技術をしっかりと現場に接続させるために、様々な応用技術を学びます。どのような分野があるのか、どのように応用するのか、自分に向いているものはどれか。幅広く学んでおくことで、卒業後の実践に向けてみなさんの選択肢の可能性を具体的な形で広げることができます。

[デザイン画]

どんな靴を作るのか。靴のデザイン画の描き方について学びます。

[皮革学]

靴の主な素材となる「皮革」。この素材の特性を学びます。

[リペア]

「作る」のではなく「直す」、リペアのための技術を学びます。

[バッグ]

靴だけでなく、バッグ(鞄)の作り方を学びます。

[パティーヌ(染色)]

革に色を付ける技術・パティーヌ。この手法を学びます。

[シューフィッティング]

シューフィッティングについての知識を学びます。

[ウォーキング]

靴と歩行の関係性についてを学びます。

[施設見学]

タンナーや資材屋、加工を行う工場など、様々な現場を見学します。

[靴の流通]

靴の販売に関する業界全体の動向や、販売スキルについて学びます。

[靴企画&経営学]

靴を企画・製造している企業の実践例から、靴ビジネスの企画&経営について学びます。

[経営学・金融学]

「作る」のではなく「直す」、リペアのための技術を学びます。

[広報・PR]

SNSの活用や、Photoshop&Illustratorの使い方など、自身の事業をPRする際のコツを学びます。

授業

日々の時間の流れ

プログラムは週5日というペースで進みます。授業がない夕方以降や土曜日は教室を自由に利用でき、自主制作や課題を自分のペースで進めることもできます。授業日以外にインターンシップやアルバイトで靴業界の実務を積む学生も少なくありません。それぞれが卒業後を見据えて日々を積み重ねています。
授業日
月・火・水・木・金
時間割
1時間目 9 : 30 – 10 : 40
2時間目 10 : 50 – 12 : 00
3時間目 13 : 00 – 14 : 10
4時間目 14 : 20 – 15 : 30
施設利用時間
授業日以外も学院施設を利用できます
平日 9 : 30 – 21 : 00(日によって変動あり)
土曜 9 : 30 – 18 : 00
*在校生は無料で施設を利用できます